日本工芸会正会員 木原明 スイートピー　友禅に絞り名古屋帯 こちらはニュアンスのある水浅葱色の地に、絞り染と友禅でスイートピーの花が描かれた、木原明さん作の名古屋帯です。主役であるお花は色も姿も控えめで、葉の部分は木原さん独特の絞り染によるマーブルの色使いとなっています。お花の周りが白く染め抜かれていて、ぽっと光が灯ったように咲くスイートピーの繊細さや可憐さが表現されているようにも思えます。 2度ほど短時間着用しました。 締めシワなどがありますが綺麗な状態です。 ブルーグレーのグラデーションは、 お着物に馴染みやすく便利かと思います。 木原明（あかし） 辻が花染の第一人者小倉建亮氏と、 日本画科の小松均氏に師事。 その後、日本工芸会正会員となり、 各賞を多数受賞し、天皇皇后両陛下より 御下問を受けるなど日本を代表する染色家。 2011年には”　京都府無形文化財　”にも認定され、 友禅と絞りの技術をもとに多彩な手法で 自然を絹にうつしとった作品を数多く制作されました。 残念ながら2014年に亡くなられました。 これからますます価値が上がるかと思います。 この機会をお見逃しありませんように。