ルビーは、鉱物名コランダムの一つで、コランダムにはサファイアも含まれます。鮮明なルビーは高く評価されており、非常に高いカラット単価が付けられることがあります。
鉱物コランダムは、全く不純物のない状態では無色ですが、この鉱物の微量元素が原因で、様々な色が生じます。ルビーの赤い色を生み出す微量元素はクロムで、オレンジがかったレッドから紫がかったレッドまで多様な色となります。
ルビーの赤い色は、含まれるクロムの量によって異なります。クロムの量が多ければ多いほど赤い色が強くなります。クロムのため蛍光が生じることもあり、それにより赤い色がさらに強まります。
宝石取り引き市場で午前中の太陽光の下でやり取りされる所がありますが、紫外線により宝石をより鮮やかに見せるためにと言われています。
ミャンマーから産出されるような最も名高いルビーは、一般的に大理石中で形成されます。鉱脈が形成される際に生じる熱と圧力が既存の石灰岩鉱床に反応すると、大理石が変成過程の一部として形成されます。この様な鉱床の大理石における鉄の含有量は少ないため、大理石を母岩とするルビーには、鉄が不足しています。このため、このようなルビーの多くは強力な赤い色を示します。
このルビーの脇には、グリーンの鉱物が付いています。鉱物名は不明ですが、クロムによるグリーンかと想像します。クロムは緑にも赤にもなる不思議な元素です。
16.0×14.4×13.0mm 23.48ct
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