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本作『熊野 舞』は、能の演目「熊野(ゆや)」を題材にしたものです。
熊野とは、平家に仕える女性で、都での勤めを命じられ、老母の待つ東国に帰れずにいました。
春のある日、主人の命により花見に同行した熊野が、故郷の母を想って舞を舞う――
その姿は、静けさと深い情愛に満ち、美しさと哀しさが交錯する感動的な場面です。
白石一敏氏の手により、その熊野の優美で繊細な舞姿が精巧に再現されています。
衣の流れや表情からは、熊野の心の機微が伝わってくるようで、まさに観賞用人形としても芸術性の高い一作です。
白石一敏氏は博多人形の伝統工芸士として活躍し、特に能人形を得意とすることで知られています。その作品は国内外で高く評価されており、本作もその代表的なものの一つです。
ガラスケース付きの状態で飾っていたため、色あせも少なく、非常に良いコンディションです。
コレクターの方や和のインテリアにご興味のある方、ぜひこの機会にご検討ください。
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